妊娠初期の流産とは?症状・兆候・確率をわかりやすく解説

Miscarriage

妊娠初期の流産について

妊娠が分かってから、多くの方が不安に感じることの一つが流産ではないでしょうか。特に妊娠初期は体調の変化も大きく、少しの変化でも「大丈夫かな」「何かしてしまったのでは」と心配になる方も少なくありません。

この記事では、妊娠初期の流産について、起こりやすい症状や兆候、気づかないケース、流産の確率や主な原因を、医師の視点でわかりやすく解説します。

 目次

    妊娠初期の流産はなぜ起こる?
    主な原因について

    妊娠初期の流産・時期と種類について

    妊娠12週未満に起こる流産は「早期流産」と呼ばれます。 医学的には、早期流産の多くは、染色体異常など胎児側の要因によって自然に起こるものと考えられています。

    染色体異常とは

    染色体とは、胎児の身体をつくる設計図のような役割を持つものです。その数や形に異常がある状態を「染色体異常」といい、正常な発育が難しくなります。

    実際に、流産した組織の染色体を調べると、約80%に染色体異常が認められると報告されています。

    そのため、流産するかどうかは、精子と卵子が受精して受精卵(胚)ができる段階で、すでに決まっているケースが多く、妊娠成立後の行動や生活習慣が直接の原因になることはほとんどありません

    ただし、染色体異常の起こりやすさは母体の年齢と関係があり、40歳代以降では流産の確率が高まりやすいです。

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    妊娠初期の流産確率

    妊娠初期の流産確率について

    医学的には、流産の約8割以上が妊娠12週未満の妊娠初期に起こるとされています。流産の確率について、日本産科婦人科学会は次のように示しています。

    医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になります。また、妊娠した女性の約40%が流産しているとの報告もあり、多くの女性が経験する疾患です。妊娠12週未満の早い時期での流産が8割以上でありほとんどを占めます。

    引用元:日本産科婦人科学会‖流産・切迫流産

    さらに、厚生労働省の統計からも、流産は妊娠週数が早い時期ほど多く、妊娠初期に集中して起こっていることが分かっています。

    妊娠初期の流産は
    気づかないこともある?

    妊娠初期の流産は、はっきりした症状がなく、気づかないまま経過することもあります。

    妊娠初期の流産の中には、胎児の心拍が止まってしまっても、すぐに体外へ排出されないタイプがあります。これを「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」と呼びます。

    稽留流産では、出血や腹痛などの自覚症状がほとんどないため、妊婦健診の超音波検査(エコー)で初めて流産が分かるケースも少なくありません。

    妊娠初期の流産の兆候・症状

    • ・下腹部痛や腰痛
    • ・基礎体温の低下
    • ・おりものの変化
    • ・性器からの出血

    妊娠初期の流産では、出血や腹痛などの症状が現れることがあります。ただし、症状の出方には個人差があり、必ずしもすべての方に同じ兆候が現れるわけではありません

    下腹部痛や腰痛

    流産が起こる際、子宮が収縮することで、月経時のような下腹部痛や腰の痛みを感じることがあります。

    痛みの強さには個人差があり、軽い違和感程度から強い痛みを感じる場合もあります。

    基礎体温の低下

    妊娠を維持するために分泌されるホルモンの影響で、妊娠中は高温期が続きます。流産が起こると、このホルモンの分泌が低下し、基礎体温が下がる場合があります。

    ただし、基礎体温は体調や測定条件によって変動するため、体温の変化だけで流産を判断することはできません

    おりものの変化

    流産が進行すると、おりものの量が増えたり、色が変わったりすることがあります。血が混じったような色や、普段と異なるにおいがある場合は注意が必要です。

    性器からの出血

    妊娠初期の流産で、もっとも多く見られる兆候が性器出血です。少量の出血で始まることもあれば、徐々に量が増えるケースもあります。

    妊娠初期の出血は、流産以外の原因で起こることもあり、必ずしも流産を意味するものではありません。自己判断せず医療機関で確認することが大切です。

    流産しやすい行動はある?

    妊娠初期の流産は、特定の行動が原因で起こることはほとんどありません。多くのケースでは、胎児側の要因(染色体異常など)によって自然に起こるものと考えられています。

    そのため「○○をしたから」「○○を食べたから」といった理由で流産する可能性は低いものの、注意したい生活習慣がいくつかあるのも事実です。

    喫煙

    妊娠中の喫煙は、胎盤の血流を低下させ、胎児の発育に悪影響を及ぼします。流産のリスクを高める可能性があるだけでなく、低出生体重児などの原因にもなるため、妊娠が分かった時点で禁煙することが大切です。

    アルコールの摂取

    妊娠中にアルコールを摂取すると、胎盤を通して胎児に影響が及びます。特に妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される時期のため、妊娠が分かったら飲酒は控えましょう。

    感染症の放置

    妊娠前・妊娠中に感染症にかかり、適切な治療を受けずに放置すると、流産のリスクが高まる可能性があります。発熱や体調不良、陰部のかゆみや炎症、異常なおりものなどの症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談しましょう。

    偏った食生活

    妊娠中は、赤ちゃんの発育に必要な栄養をバランスよく摂ることが大切です。極端な食事制限や偏った食生活が続くと、母体にも負担がかかるため、無理のない範囲で栄養バランスを意識しましょう。

    心身の過度なストレス

    過度の心身ストレスが続くと、体調を崩しやすくなり、妊娠生活がつらくなってしまいます。妊娠初期の流産の直接的な原因になるわけではありませんが、ひとりで抱え込まず、周囲や医療機関に相談しましょう。

    妊娠初期に不安な症状があるときの受診目安

    • ・性器出血
    • ・月経痛よりも強い下腹部痛や腰痛
    • ・血の塊や組織のようなものが出てきた
    • ・発熱

    上記のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

    症状の程度によって緊急性は異なりますが、「このくらいで受診していいのかな」と迷う必要はありません。ひとりで悩まず、不安があれば遠慮なく天神駅前婦人科クリニックへご相談ください。

    妊娠や流産に関する不安は
    天神駅前婦人科クリニックへ

    妊娠初期の流産は、決して珍しいことではありません。

    もし流産という結果になったとしても、「もっと安静にしていればよかったのでは」「何かしてしまったのでは」と、ご自身を責める必要はありません。

    天神駅前婦人科クリニックでは、妊娠の確認や流産手術に関するご相談にも対応しています。ひとりで抱え込まず、お気軽に天神駅前婦人科クリニックへご相談ください。

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