低用量ピルについて
経口避妊薬とも呼ばれる低用量ピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類の女性ホルモンを主成分とした錠剤です。
毎日1回1錠をほぼ同じ時間に服用することで、身体が妊娠している状態に近くなるため、排卵をしなくなります。その他にも、着床を抑制したり、子宮内に精子が流入するのを防ぐ作用があり、それらによって高い避妊効果を得ることができます。
低用量ピルの費用
トリキュラー28 | 2,310円(税込) |
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マーベロン28 | 2,310円(税込) |
ラベルフィーユ28 | 2,200円(税込) |
ファボワール28 | 2,200円(税込) |
低用量ピルの効果
低用量ピル服用のメリット
低用量ピル(経口避妊薬)は高い避妊効果に加え、下記のような効果(副効用)があることが知られています。
- ・重い月経が軽くなり、出血量や痛みが軽減する
- ・月経周期が安定する
- ・PMS(月経前症候群)を緩和する
- ・不妊症や月経痛の原因となる子宮内膜症を予防する
- ・ホルモンバランスを整えて肌荒れを改善する
- ・子宮体がんや卵巣がんのリスクを軽減する
ピルの副効用
ピルは、避妊効果を発揮するだけでなく、副効用と呼ばれる、本来の効能以外の好ましい効果がたくさんあります。
例えば、生理痛の軽減、月経の経血量の減少、生理不順の改善、PMS(月経前症候群)の緩和など、女性にとって生活の妨げとなるような辛い症状が改善されることが見込まれる、とても便利なお薬の一つといえるでしょう。
必ず飲んだ方がいいということではありませんが、一人一人の症状やライフスタイルに合わせてどう活用できるのかを知ってもらうことが重要です。
低用量ピルの副作用やデメリット
ピルを飲むのが不安、ピルは怖そうで飲みたくないという方も多くいらっしゃいます。このように考えられている原因は、恐らく副作用の話が独り歩きしてしまい、誤った情報が本当のように言われているからではないでしょうか。この章を読み終わる頃には、きっとピルが怖くなくなるはずです。では、みていきましょう。
副作用:不正出血・吐き気・
ニキビ・眠気・むくみ・肌荒れ・太る
産科婦人科学会では、低用量ピルの副作用について以下のように述べています。
「服用に伴う一般的な副作用として、悪心、嘔吐、頭痛、不正性器出血などが指摘されている。一般的には、OCの安全性は高いと考えられるが、健康な女性が対象となること、長期間服用されることから一層の安全性が求められる。」 引用:日本産科婦人科学会編:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)
つまり、吐き気や嘔吐、不正出血、頭痛は一般的に起こる可能性がある副作用ということです。
しかし、これらはホルモンバランスの変化に身体が慣れていないために起こるとされており、ホルモンが安定し、身体も慣れれば徐々に軽減していきます。上記症状以外にも、ホルモンの影響から眠気やむくみも起こりがちな症状です。また、世間的に言われるニキビや肌荒れですが、これは反対に副効用として挙げられ、低用量ピルの内服によってニキビや肌荒れは改善します。
なお、太ると言われるのは、むくみによって太ったように感じたり、ホルモンの影響で食欲が一時的に旺盛になったりすることを指しているものと想定されます。ピルの副作用として、体重増加は認められないと産科婦人科学会でも報告されています。
重大な副作用「血栓症」
重大な副作用として知られるのは静脈血栓症(VTE)です。血栓症が脳で起こると脳梗塞、心臓で起こると心筋梗塞というとわかりやすいのかもしれません。しかし、ピルの副作用で、血栓症を起こすことは極めて稀とされています。
天神駅前婦人科クリニックでは、血栓症を始め、副作用ができるだけ起こらないよう、定期的な診察や検査を行うことで、安心して低用量ピルを服用いただけるよう努めております。低用量ピルの副作用について、ご不明点やご不安な点がある場合は、診察時に医師までお気軽にご相談ください。
低用量ピル服用の注意事項
- ・低用量ピル(経口避妊薬)は、性感染症(性病)を予防できません。性感染症予防には、コンドームを使用することが必要です。
- ・月経が2周期続けてこなかったり、飲み忘れによって月経が来ないときは妊娠の可能性もあるため、医師の診察が必要です。なるべく早く、ご相談ください。
- ・激しい下痢または嘔吐が続く時は、薬の成分が吸収されにくくなり、妊娠する可能性が高くなります。つらいのを我慢せずに、ご相談ください。
- ・他の薬を併用して服用する場合もその都度、ご相談ください。
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