婦人科検診とは?
「婦人科検診、受けてみようとは思うけど……」
「婦人科検診には内診があるのかな?」
このように婦人科検診というと、興味はあるけど受けにくかったり、内容がイマイチわかりにくかったりするものかもしれません。健康であればあるほど、なんとなく後回しにしてしまい、結局受けずにいる方も多いのではないでしょうか?
そんな皆さんの疑問を解消するため、ここでは、婦人科検診の意味から、内容・費用、よくある疑問・不安について一つずつくわしく解説します。
婦人科検診とは、女性特有の疾患を早期発見することを目的とした検査のことです。対象疾患は、女性特有のがんとして知られる、子宮がんや卵巣がんを始め、子宮筋腫、子宮内膜症など多岐にわたります。特に婦人科系の疾患は病気が進行してしまうまで、自覚症状が現れにくいものが多くなっています。そのため、検診は1年に1回、受けていただくことをおすすめします。
健診と検診は、どちらも読みが「けんしん」なので、わかりにくいかもしれません。健診は広く健康診断のことを指し、病気の危険因子を早く見つけることを目的とした「一次予防」に当たります。検診は「がん検診」や「歯科検診」のように、特定の病気を早期に発見して、早期に治療することを目的とした「二次予防」です。健診も検診もどちらも大切なので、「健康診断は毎年受けているから安心」と健診だけで済ませることなく、積極的に検診を受けることが重要です。
ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックは、一般的に結婚を機に受ける、女性を対象とした婦人科検診と考えられています。しかし、結婚する・結婚しないに関わらず、妊娠を希望する全ての女性に受けていただきたい、身体のトータルヘルスチェックです。ブライダルチェックで検査する項目は、婦人科検診よりも少し幅が広がり、婦人科系の疾患のほかに、妊娠・出産に影響のある病気や感染症の有無になります。
婦人科検診は何歳から受ければいいの?
婦人科検診は、20歳以上で性交渉の経験がある方なら、どなたでも受けていただきたい検診です。子宮頸がんの発症年齢は、30代後半がピークとなっていますが、20代から30代前半の若い世代でも最近増加しています。一方で子宮体がんは、閉経前後の40代後半から増加し、50代から60代でピークを迎えます。「若いから大丈夫」「閉経したから大丈夫」ということではありません。
このようなお悩みの方におすすめです
「月経痛(生理痛)がひどくて困っている」「経血量が多くて心配」など、生理に関するお悩みのある方はとても多くなっています。こうした症状がある方には、ぜひ婦人科検診を受けていただきたいと考えております。
それというのも、こうした生理に関する症状の中には、子宮内膜症・子宮筋腫・月経困難症といった婦人科系の疾患が隠れている可能性が高くなっているからです。これらの疾患の多くは、生理痛や下腹部の違和感などの症状をサインとして示します。生理痛だけでなく、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)、婦人科系のことでお悩みの方は、天神駅前婦人科クリニックにお気軽にご相談ください。
2年に1回の検査を推奨
~20歳以上の女性へ~
婦人科検診は定期的に受けることが推奨されていますが、具体的にどのくらいの頻度で受ければよいのでしょうか?特に重要な2つの検査について、確認します。
子宮頸がん検査
子宮頸がん検査を受ける頻度は、2年に1回のペースです。これは、日本医師会によって推奨されています。子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)という性行為によって感染するウイルスです。そのため、性交経験がある20歳以上の全ての女性に、必ず受けていただきたい検査となっています。「2年も間隔をあけて大丈夫なのか?」という不安を持つ方も多いのですが、子宮頸がんの進行は、悪性腫瘍の中でも比較的ゆっくりであるため、2年間隔が推奨されているのです。早期発見はがん治療の大前提であるため、1年ごとの定期検査を受けられる方も数多くいらっしゃいます。検査の頻度について、疑問がある方は当クリニックの医師・またはスタッフにご相談ください。
HPV遺伝子検査
HPV遺伝子検査は、子宮頸がんの原因となるHPVの感染の有無が分かる検査です。この検査は、特にがんに進行しやすい“高リスク型HPV”への感染が分かります。HPVは、性行為によって感染するため、20歳以上の性交経験がある全ての女性に受けていただきたい検査です。子宮頸がん検査と同様の検体採取方法であるため、同時にお受けいただくと、一度内診台に上がるだけで2種の検査が完了します。子宮頸がん検査、HPV遺伝子検査は、同じタイミングでお受けになることをおすすめします。
婦人科検診の内容を知りたい
婦人科検診の概要をご理解いただいたうえで、ここからは天神駅前婦人科クリニックで行っている婦人科検診の内容についてくわしく解説します。どんな検査になるのか不安という方は、ぜひ一度ご一読ください。
子宮頸がん検査 |
子宮頸がんを調べる検査です。この検査では、検査用の綿棒のようなもので、子宮頸部(子宮の入口付近)をこすり、細胞を採取します。そして採取した子宮頸部細胞を調べて、がんの有無を確認するのです。内診台で行う検査となっており、子宮頸部から細胞を採取する際、該当部位を優しくこすります。このとき、わずかに痛みや違和感があるという方もいます。なお、出血については、ほぼ心配はいりません。 子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染することだと考えられています。HPVは性交渉により感染するため、20歳を過ぎた性交渉の経験がある方が検診の対象となるのです。HPVは多くの女性が生涯で一度は感染するとされるウイルスです。男性もHPVに感染しますが、女性に比べるとがん化することはごく稀なケースとなっています。子宮頸がんは30代~40代の方に多く発症しますが、近年では20代の患者様も増加しています。 |
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子宮体がん検診 |
子宮体がんを調べる検査です。この検査は、子宮内部に専用の検査器具を挿入して行うため、内診台を使用します。子宮の奥(子宮内膜)の細胞を採取するため、子宮頸がん検査よりも痛みが強いとされています。それでもチクっとする程度と表現されることが多く、過度な心配はいりません。なお、検査の後、茶色のおりものが出たり、ごく少量の出血が見られたりすることもありますが、数日で消失します。 子宮体がんは、40代後半から増加し、50代~60代の方に多く発症します。しかし近年では、年齢に関わらず患者数が増加傾向にあります。 |
経腟超音波検査 |
経腟超音波検査は、子宮や卵巣の病気を調べる検査です。この検査は、腟にプローブという専用の超音波検査の器具を挿入して行います。プローブは細い棒状の器具で、先は親指大ほどの大きさです。腟に挿入する際は、専用のジェルで滑りを良くしてから行います。そのため、痛みを感じることはほとんどありません。この検査も内診台に上がって行う検査です。 超音波検査では、子宮や卵巣の疾患がわかります。子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症など、子宮がん以外の病気がわかることもあります。 |
HPV遺伝子検査 |
子宮頸がんの原因となる“高リスク型HPV”の感染を調べる検査です。子宮頸部を綿棒のような検査専用の器具を用いて、優しくこすり、子宮頸部の細胞を採取します。検査に伴う痛みは、ほとんどありませんが、ごくわずかに出血する可能性があります。検査結果は、「陽性」「陰性」で表記され、高リスク型HPVに感染している場合が「陽性」です。 |
婦人科検診の費用について
天神駅前婦人科クリニックの婦人科検診は、自費診療です。ここにある婦人科検診のほかに、性感染症を調べたいなどのご要望がある方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。充実した内容で性感染症も検査できるブライダルチェックや、性感染症を一つずつ調べる検査など、幅広くご用意しております。※費用は税込み価格です。
子宮頸がん検査 | 5,500円 |
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子宮体がん検査 | 6,600円 |
超音波検査 | 5,500円 |
HPV遺伝子検査 | 8,800円 |
子宮頸がん+HPV遺伝子検査 ※診察料込 |
13,000円 |
婦人科健診 子宮頸がん|子宮体がん|超音波 |
5,500円~ 17,600円 |
婦人科検診は痛い?
内診は?生理中は?不安を解消!
「子宮がんの検査をしたいけど痛そう」「内診台が怖い」「生理中も検査できるかな?」こうした疑問や不安の声を聞くことがあります。こうしてみると、婦人科検診や内診は患者様にとって、ハードルが高いものとして捉えられているのかもしれません。そこでここでは、皆様の不安や疑問を解消できるよう、順を追ってご説明していきます。
婦人科検診は痛い検査なの?
婦人科検診の痛みが不安という声が一番大きいようです。検診の内容のところで少しご説明したとおり、婦人科検診で痛みがあるとすれば、下記が挙げられるでしょう。痛みの強さは、子宮体がん検診の方が強いといえます。
- ・子宮頸がん検査:
子宮頸部をこするときのわずかな痛みや違和感 - ・子宮体がん検査:
子宮に器具を挿入するときの痛みや違和感、子宮の奥をこするときのチクっとする痛み
どちらの検査の痛みも、リラックスしていただくことで緩和されます。検査をする際に、口で呼吸をしていただいたり、力を抜いていただいたりするだけでも、痛みの感じ方が違います。痛みには十分配慮していますが、不安な患者様はご遠慮することなく、医師や看護師にお申し出ください。お声がけを増やすなどして、対応させていただきます。
内診が怖くても婦人科検診は大丈夫?
子宮頸がん検査・子宮体がん検査・経腟超音波検査は、どれも内診台を必要とする検査です。しかし、内診が怖いという方も多くなっています。内診台に上がることに抵抗がある方も少なくありません。天神婦人科クリニックの内診台周りはカーテンの仕切りはもちろん、バスタオルを用いて露出を最小限に抑えるなど、十分な配慮を行っております。また、緊張されている患者様には、医師を始めスタッフがお声がけを随時行うなどして、緊張感や恐怖感の緩和に努めております。
生理中でも婦人科検診を受けられるの?
「予約していたのに生理になってしまった」「急に生理になった」と戸惑われる方もいらっしゃるかもしれません。天神駅前婦人科クリニックでは、生理中の婦人科検診は控えていただくようお願いしております。何故なら、正確な検査結果を得られないことがあるからです。また、生理中はとても身体がデリケートになっており、感染症のリスクも考えられるからです。生理中は心も身体も、ゆっくり休めるようにしてください。
1年に1回の
定期的な検診で安心を!
天神駅前婦人科クリニックでは、婦人科検診の適切な頻度を1年に1回としています。病気やお身体の異常は、早期発見・早期治療がなにより重要です。気付きにくい婦人科系の疾患だからこそ、年に1回の定期的な検診で、安心を手に入れましょう。
もし、なにか症状があったり、不安なことや心配なことがあったりした場合は、定期検診の予定でなくとも、すぐに天神駅前婦人科クリニックを受診することをおすすめします。患者様の健康を医師・スタッフが心を込めてサポートさせていただきます。
婦人科検診のよくあるご質問
- 婦人科検診の結果は電話で聞けますか?
- A.天神駅前婦人科クリニックでは、お電話で検査結果をお伝えすることはできかねます。結果を聞くためのご来院が難しい場合には、郵送でご対応をしておりますので、お気軽にお申し付けください。
- 婦人科検診にはどんな服装で行けばいいですか?
- A.婦人科検診は、内診を伴う検査であるため脱ぎ着しやすい服装でご来院ください。パンツスタイルよりもワンピースやスカート、ストッキングよりも靴下をおすすめします。メイクやマニキュアは診断には影響しないので、問題ありません。
- なにか準備しておいたほうがいいことはありますか?
- A.最終月経の日付を覚えておいてください。婦人科検診では必ずお聞きする質問です。また、お薬を飲んでいる方はおくすり手帳、基礎体温をつけている方は、その記録をお持ちください。そのほか、質問などがある方は、メモ書きにしてお持ちくださると聞き漏らしがありません。ご心配なことは、当クリニックにご相談ください。
- 婦人科検診とブライダルチェックは、どちらを受けたほうがいいですか?
- A.妊娠を希望されていて、妊娠・出産に影響のある病気を調べたい場合は、ブライダルチェックが向いているといえます。婦人科系の病気をトータルに見たい場合やパートナーが変わった場合も、性感染症の項目があるブライダルチェックの方がより安心です。子宮体がん検診にフォーカスしたい場合は、婦人科検診の方が向いているといえるでしょう。どちらが良いか迷われた場合でも、お気軽に天神駅前婦人科クリニックにご相談ください。
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